XRS RAID ファミリーRAID ディスクの省電力化2009/02/16
1.XRS RAID ファミリーRAIDディスクの省電力化
地球環境維持のため、エコロジー、省電力化が要求されてきましたが，これまでは仕方無い部分として目をつぶらされてきた大規模サーバ、データセンタにも省電力化が要求され始めています。XRS RAIDストレージファミリーは、F5402以降のストレージにおいてこの省電力化の問題に対応しました。
XRS RAIDファミリーのRAIDシステムでは省エネ設定（RAID Advanced Power Management : APM）を行うことで、消費電力を，最大約４０％低減出来ます。
対応機種：XRS RAIDストレージ F6512E・F5404E (2011/04 現在）
XRSは、RAID装置の省電力化を以下の方法で対応しています。2.スペアディスク・未使用ディスク・障害発生ディスクの省電力化
RAID装置は、その性格上障害発生時データ損失を防ぐためRAID5、RAID6などの冗長化でデータ保護を行っています。このRAID設定されたグループ内のディスクに障害が発生した場合、新規のディスクで障害が発生したディスクとおきかえることになります。通常この交換ディスクは予めRAID作成時にスペアディスクとして登録しておきます。障害発生時スペアディスクとして登録されたディスクは障害が発生したディスクの代わり にRAID構成のディスクとしてデータのリビルト処理に用いられます。従ってこのスペアディスクは通常稼働時データの書き込みなどの処理は、行われません。XRSは、この通常使用されていないスペアディスクを障害発生時迄スピンダウンして省エネ化を実行します。
またスピンダウンしているディスクに対し定期的にディスクの診断（診断周期はユーザーが設定可能）を行うことで、万が一のディスク障害発生時、本来の機能が発揮できるようにしています。
各設定項目に関しては、以下の設定画面を参照して下さい。設定項目
- Unused Drives 使用していないドライブのスピンダウン及び定期テストの設定。
- Spares スペアドライブのスピンダウン及び定期テストの設定。
- Failed Drives 障害発生ドライブのスピンダウンの設定。
- スピンダウンしているドライブの定期テストのタイミング設定。
XRSでは、スペアディスクのスピンダウンによる省エネ化の他にRAID自体の省エネ化もサポートしています。
RAIDストレージは、Serverなどに接続され社内からのデータアクセス又は、社外からのアクセスが行われます。しかし営業時間外の深夜など殆どアクセスが行われない場合でもRAID装置内のディスクは常時回転しています。XRSは、このようなRAIDにアクセスが無い時間ディスクをスピンダウンして無駄な電力の消費を抑えることができます。スピンダウンのタイミングは、RAIDに対してアクセスが無い時間を設定（１５分以上から設定可能）し、RAIDにアクセスが発生した時点でスピンアップを行います。又、RAID装置をデータのアーカイブ保管場所として使用している場合などは、スペアドライブ同様、定期的にディスクの診断を行います。（診断の周期はユーザーが設定可能です）以上の様にXRSは、 使用していないドライブをスピンダウンすることによって消費電力を節約しています。
各設定は，付属の管理ソフトStorViewから簡単に設定することができます。 又、ドライブがスピンダウンすることによってドライブが回転中の発熱を押さえる効果も期待出来ます。ドライブからの発熱をおさえることで、マシン室内の空調コストにも影響を与えることが期待出来ます。このように省電力化を行った場合でも、定期的なドライブ診断により保存しているデータの安全性は確保されています。
各RAIDに対しての設定は，管理ソフトのStorViewから行います。左の画面は、RAIDに対する設定画面です。Advanced Power Managementをチェックするとその下のスピンダウン迄の時間・スピンダウンしている間のディスクテストなどの時間設定が操作出来ます。
設定項目
- Advanced Power Management RAIDのスピンダウン。
- スピンダウン迄の時間。
- スピンダウンしているドライブの定期テストのタイミング設定。
【関連リンク】
・【技術資料】StorView XRS APM (Advanced Power Management)
・【製品】8Gb/4Gb FC RAIDストレージ装置 F6512E
・【製品】大容量 RAID ストレージ F5404E 詳細
