■GranStore(グランストア)についての補足 2
【大容量ストレージの必要性】高品質映像情報
最近はHiVisionなどの高精細映像のインフラが整いつつありますが、高品質になればなるほどその映像データ量は増大します。また、複数フォーマットの管理がさらに増大します。
大規模なデータベースシステム
最近のデータベースは、静止画、動画情報のようなサイズの大きいデータも格納されるようになり、また多次元分析用の補助情報や、SOX法対応による過去の情報資産蓄積の必要性などから、テラバイト級のデータベースは珍しくなくなってきました。
【大容量ストレージ特有の問題点】
可用性の確保
大容量ストレージは、複数ユーザー、複数業務で使われることが多くなり、24時間365日動き続けることが要求されるようになります。ソフトウェアやハードウェアに障害が発生しても、継続して業務を続けられる、あるいは短時間で回復することが要求されます。
負荷集中時の性能低下
高い予算をかけて作った大容量ストレージであれば、それを有効に活用したいものですが、運用を続けるうちに、当初の計画より多いクライアントからアクセスされることもよくあることです。
しかも、サイズの大きいデータを保管することが多くなるため、個々のアクセスの時間は長くなり、結果として負荷が集中する時間が長くなってしまいます。
負荷が集中すると、単純なファイル転送に通常の10倍以上の時間がかかることが起こりえます。(クライアント数、ネットワーク、クライアントOS、サーバOS、ファイルシステム、ストレージの構成などによっては、単体なら3分程度のファイル転送が軽く100分以上かかるようになります)
具体的には、GigaBitEthnetで接続されたサーバのストレージに5台同時に連続してアクセスすると、1台当たり理論値上でも最大200Mbps≒25MByte/秒分の帯域しか保証されません。実際には輻輳制御や各種オーバーヘッドなどによって、その数分の一の性能しかでないでしょう。
これでは通常のPCクライアントの内臓HDDの転送性能(30〜60MByte/秒)と比べてもはるかに遅くなってしまいます。
もちろん、運用を工夫することで負荷が集中を回避することは可能ですが、実際の運用を考えれば、コストの許す範囲でできるだけ負荷集中時にも性能低下の少ない大容量ストレージが望ましいことは言うまでもありません。
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