■ストレージ大容量化による問題:バックアップの問題
ストレージの信頼性に満足がいかない問題、バックアップが重要になってくるわけですが、これにも大容量化にともなう問題点があります。
まず、大容量化にともなってバックアップ取得時間が増大します。100ギガバイト30分でバックアップが取れるとしても10テラバイトなら50時間が必要です。務時間外に差分バックアップするとか特定業務データだけとるとかにしても、かなり大変な作業になるでしょう。業務時間内にとるとすると、今度はバックアップのとり始めととり終わりでのデータの整合性が問題になるかもしれません。
障害時の回復時間にも問題が発生します。かりに故障を修理するのに1時間で終わったとしても、10テラバイトのデータを戻すには50時間かかってしまいます。差分バックアップを取っていたらさらに時間がかかり、最低でも3日は業務が止まることになるでしょう。
また、バックアップ環境の構築や、バックアップ運用体制のために、多くのコストがかかってしまいます。高速なバックアップ機器やバックアップ専用ネットワークが必要になり、その保守費用が上乗せされます。日々のバックアップ運用を確実にするためには、専門の技術者を雇うにしろ社員に担当させるにしろ軽視できないコストが発生します。
関連項目
⇒バックアップリストア時間の肥大化
⇒HW障害に対する信頼性
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