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CLASTOR2100-WS概要
CLASTOR2100-WSは、Windows Storage Server 2008R2を搭載したファイルサーバ・アプライアンスです。Windows Storage Server 2008 R2はネットワークストレージ専用OSとしてサーバOSには無いデータの重複排除機能、フィルタリングポリシーに基づく保存データの制限、レポーティング機能等、ファイルサーバとして必要とされる機能が付与されています。
CLASTOR2100-WSは既存のWindowsシステムとの親和性が高いだけでなく、導入が簡単で高度な運用管理が可能です。Windows サーバに必要なCAL(クライアントアクセスライセンス)が不要なため導入コストを抑えることができます。
CLASTOR2100-WSは、CIFS/SMB2.0によりWindows、Macクライアントをサポートし、NFS3.0によりUnix、Linuxクライアントをサポートします。更に、HTTP、FTP、WebDVAのプロトコルにより幅広い用途と高い機能性を提供するネットワークストレージアプライアンスです。
既にActiveDirectoryで管理されているドメインでは、ドメインコントローラとの連携によりエンタープライズレベルの高可用性を実現します。主要機能:
ファイル共有 重複排除機能 分散ファイルシステム レプリケーション
CIFS/SMB2.0、NFS3.0による高速なファイルレベルでのデータ共有に加え、HTTP、FTP、WebDVAプロトコルにより、多様なコンピュータに対し、ファイアウォールを超えた広範囲なファイル共有サービスが可能です。
殊に、Windows 2003までに実装されていたSMB/CIFSのファイル共有プロトコルは、Windows Storage Server 2008からSMB2.0になりました。右図で示すように、SMB2.0は多重のアクセスを同時に受け付けることで、従来のSMBと比較して大幅にサービス性能が向上しています。
ストレージ内ファイルの重複保存を排除するSingle Instance Storage(SIS)と名付けられた機能です。保存されている複数の同一ファイルを一つに集約し、削除されたファイルの部分にはリンク情報を置き、不過視フォルダ内でリンクデータの情報を管理します。また、重複したデータが更新された場合、更新済みデータは重複管理フォルダから外され、ボリューム上に書込まれ管理されます。
DFSに実装された名前空間は、AD DS環境で、複数サーバの共有フォルダを一つの仮想フォルダ内に納め、各クライアントがマウントすることができる共有ストレージ空間です。
名前空間ルートと呼ばれる名前空間の起点を作成し、その配下に複数のサーバに散在している共有フォルダをリンクさせます。ネットワークのクライアントからは1つのフォルダのみのマウント設定で、名前空間内の総てのデータにアクセスが可能です。各クライアントの共有ストレージ空間内のデータアクセスは、個別のサーバへ実行されます。DFS名前空間のストレージ仮想化により、スケーラブルな無限大のストレージスペースを構築することができます。
DFSレプリケーション(ドメイン環境で実現するソリューション)
異なるサーバー間でストレージ内のデータをリアルタイムで同期するレプリケーション機能です。
従来のファイルベースのレプリケーションと異なり、差分ブロックのみの同期転送をネットワークを介して効率的に実行します。2台以上のファイルサーバーでホストし、複製先のデータを複製元のデータにリアルタイムで同期させることでデータ保全性の高いファイルサーバーを構築できます。
フェイルオーバークラスタ(ドメイン環境で実現するソリューション)
Active Directoryのあるドメインで複数のサーバーが連動し サービスとアプリケーションの可用性を向上します。稼動しているサーバー(アクティブ)で障害が発生した場合、 別のサーバー(スタンバイ)へ切換え、サービスを継続します。この事をフェイルオーバーと呼び、2台以上のサーバーを構築することでフェイルオーバークラスターを実現します。サーバー運用をフェイルオーバークラスター構成にすることで、24/7対応のオペレーションを可能にします。
CLASTOR2100-WSファイルサーバーはWindows Storage Server 2008 R2リソースマネージャーにより、高度なファイルマネージメントが可能です。
- クォータの管理 :フォルダ毎にユーザが利用可能なストレージ容量を制限、設定容量を越えた時には管理者への通知も可能。
- ファイルスクリーン:ボリュームやフォルダに保存するファイルの種類をポリシーベースで制限することができます。 業務に無関係なデータの保存を防止。
- 記憶域レポート管理:フォルダのファイルを自動的に調査し、ファイル内容、ユーザ毎の使用量、重複ファイル、非アクセスファイル等のレポートを作成。
関連製品
・フェールオーバークラスターファイルサーバーパッケージ CLASTOR2100-HAWS
技術資料
・映像制作ワークフローにおけるデジタルデータパイプラインとCLASTOR2100-MSネットワークストレージ
・HAファイルサーバーシステムとディザスターリカバリーの実用例
・Windows Storage Server 2008 R2で強化されたストレージアプライアンス CLASTOR2100
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