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CLASTOR2100-LX概要
CLASTOR2100-LXは、ネットワーク経路を通じてSCSIブロックデバイスを提供するiSCSIストレージ用のアプライアンスです。CLASTOR2100-LXは仮想化サーバー、クラスター等のシステムに対し、ネットワーク経由のストレージとして柔軟に対応することができます。
設備コストの低いTCP/IP ネットワークを使い、SCSIデータフレームを転送することができ、安価にIP-SANストレージを構築することが可能です。
また、ネットワーク経由でCLASTOR2100-LXストレージを管理し、IT資源管理を一元化することができます。
CLASTOR2100-LXを2台構成にすることにより、データの消失を防止するレプリケーション機能とフェイルオーバクラスターの機能を持つHA化構成を追加することができます。これらの機能によりネットワーク上に高い可用性を確保した堅牢なIP-SANストレージを構築することができます。
CLASTOR2100-LXは仮想化サーバーやクラスター環境での共有ストレージとして最適なばかりではなく、広域なネットワーク上のデータ保全の為の有効なネットワークストレージソリューションです。
主要機能:
iSCSI ストレージ間でのリアルタイムデータレプリケーション 仮想化環境のゲストOS用のディスク資源として
既存のネットワークインフラを使用し、大容量ストレージをiSCSI ターゲットデバイスとしてネットワーク上のサーバーにストレージ資源を提供します。CLASTOR2100-LXはネットワークを介して、CLASTOR2100-MS等のSANファイル共有システム、CLASTOR2100-WS、CLASTOR2100-DPにストレージ資源を提供します。
CLASTOR2100-LXに接続されるストレージの初期容量が不足した場合、外部ストレージを増設することにより、既存論理ボリューム容量の拡張をすることができます。
iSCSIイニシエータがCLASTOR2100-LXによって提供されるストレージディバイス容量の増加を認識し、ファイルシステムが、データの移動を伴わずにストレージ容量を追加することが可能です。
iSCSI ストレージ間でのリアルタイムデータレプリケーション
CLASTOR2100-LXによりiSCSIターゲットとして提供されたストレージの、リアルタイムなボリュームレプリケーションが可能です。
ソース側のiSCSIボリュームとデスティネーション側のボリューム間は常にリアルタイムにネットワーク経由で同期レプリケーションが行われています。 VPN等のセキュリティが確保された経路を用いることで遠隔地に設置したユニット間でのミラー同期が可能です。
ネットワーク上のブロックデバイス・ストレージとしてデータロスのリスクが低い、高信頼なエンタープライズクラスのIP-SANストレージ構築が可能です。
CLASTOR2100-LXはiSCSIストレージのHA化を可能にします。CLASTOR2100-LXを2台使用し、アクティブ、スタンバイのiSCSIターゲットストレージを構成することができます。
アクティブ側のCLASTOR2100-LXに障害が発生した場合、iSCSIストレージの管理権限がスタンバイ側に引き継がれます。iSCSIストレージをマウントしているサーバーからのアクセスは、レプリケーション側CLASTOR2100-LXに常時同期されているボリュームにリダイレクトされ、サーバーからのリード・ライトオペレーションを継続することができます。
複数のゲストOSに物理的なHDD接続を行う事は容易ではありません。
CLASTOR2100-LXはクラスタ環境同様に、ネットワーク経由でiSCSI ストレージ資源をゲストOSに提供することができます。仮想化サーバーのホストを移動しなくてはならない場合でもネットワーク経由でのストレージとの接続のため、物理的な接続変更が不要です。
関連リンク
・【技術資料】映像制作ワークフローにおけるデジタルデータパイプラインとCLASTOR2100-MSネットワークストレージ
・【技術資料】HAファイルサーバーシステムとディザスターリカバリーの実用例
・【技術資料】Windows Storage Server 2008 R2で強化されたストレージアプライアンス CLASTOR2100
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