【metaSANを使ったWindows ストリーミングサーバ】
近年ドラマ/アニメ/ドキュメンタリー等をインターネットを介して、パソコンやセットトップボックスから視聴するビデオオンデマンド型のストリーミングサービスが普及してきました。
このサービスの場合、不特定多数の視聴者がネットワークを通して、ストリーミングサーバにアクセスし、好みの映画やドラマを視聴するため、ピークのデマンドに対応可能なサーバシステムを構築する必要があります。
しかし、一定品質以上の映画ファイルデータは1本あたり2GBを超える容量となり、複数のサーバにそれぞれ大容量ストレージを接続し、数千、数万のコン テンツをコピーし、管理するのは大変な労力とコストがかかります。
metaSANを使ったSAN環境では、共有ストレージに収納されたコンテンツを総てのサーバが共有することで、コンテンツデータを分散する必要ががありません。ユーザ視聴が集中するコンテンツに対しSANに接続したサーバの負荷分散に対応していますので、総合的な運営、管理が容易になります。
【 概要 】
一般的なWindowsストリーミングサーバの構築は Windows Server 2008のネットワーク負荷分散マネージャを利用し、複数ノードからなるクラスタ構成を使用します。このクラスタ構成は、インターネットを介したストリーミングメディアとして、また、ユーザからは1つのストリーミングメディアサーバとして利用されます。
1つのストリーミングサーバ—ノードがフェイルした場合、別のノードがストリーミングメディアを引き継ぎ、ストリーミングを中断することなくサービスを提供し続けます。また、クラスタノード毎のネットワーク負荷分散も可能です。
この構成にSAN環境でSANファイル共有ソフトウエアのmetaSANを導入することで「バックエンドを構成するワークステーション(コンテンツデータの取り込み、編集、ストリーミングコンテンツへのエンコーディング作業 ) 」、「フロントエンドのストリーミングメディアサーバ」の二者間でSANストレージ共有を実現します。
大容量データ転送は総てSANのネットワーク内のファイバチャネル越しに行なわれ、システムを構成する複数のワークステーションが、同一のコンテンツファイルに直接アクセス可能なファイル共有を構築することができます。この場合、 Windows Server 2008 ネットワーク負荷分散マネージャと、アクセスをサーバ間で分散させるクラスタ構成が統合され構築されている必要があります。このストリーミングメディアサーバでは、ストリーミングを利用するユーザが、直接metaSANストレージへアクセスすることができます。クラスタノード化されたメディアサーバ間にストリーミングメディアが、公平に分配されるため、オンデマンド視聴の急激なニーズの増大にも充分耐えうるストリーミングサーバを構築することが可能です。
【 構成 】
【関連リンク】
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